【USM/S11】呪術廻戦カバドリゴン【最高・最終2066】
USMのS11に使用したパーティを紹介します。
【使用構築】
【構築経緯】
S11はゲッコウガのシーズンであると感じていたためHDポリゴン2から構築をスタート。HBカバルドンと併せることで結構な範囲を受けきれると思いこれを軸とした受けサイクルを構築の基盤としました。ここに受けの分散や崩し、潰しの役割が持て、並びの見た目から一部の呼びたくないポケモンを抑制できると考えHDドリュウズ、メガボーマンダを採用しました。ここまでで水と耐久ポケモンが重いことからHBキノガッサ、HDカプ・コケコを採用し構築を決定しました。受けサイクルですが見た目が攻撃的なポケモンを並べて露骨な崩し枠を誘わないことを意識しています。
【ポケモン紹介】
道具:しんかのきせき
特性:ダウンロード
性格:なまいき
実数値:191(244)-100-112(12)-125-161(252)-72
技構成:おんがえし/れいとうビーム/ほうでん/じこさいせい
組み始めとなったHDポリゴン2。ゲッコウガに対し安心して投げられるようにHD振りでリザードンYまで考えて振り切りました。積みや搦手の無い特殊全般に加え、並の物理までの受けを担います。特性はA↑1恩返しにより一部の特殊積みアタッカーを迅速処理できるDLにしました。ポリゴン2で特殊、カバルドンで物理を受けるのが基本となります。
技構成は瞑想や蝶舞意識でDLを活かしやすい恩返し、4倍意識の冷凍ビーム、範囲に優れ麻痺の狙える放電、サイクルを回すための自己再生です。
選出率4位(42.3%)
道具:ゴツゴツメット
特性:すなおこし
性格:わんぱく
実数値:215(252)-132-187(252)-c-93(4)-67
技構成:じしん/こおりのキバ/あくび/なまける
HBゴツメカバルドン。ポリゴン2と併せて受け回すためのHB特化怠ける採用です。弱点以外の物理全般の受けを担います。高火力が飛び交いあまり攻撃の機会が無いと思ったため体力管理しながら削れるゴツメを持たせました。物理受けに加えドリュウズの補佐役でもあり多くのパーティーに選出しました。
技構成は安定打点の地震、飛行意識の氷の牙、起点回避兼詰め筋の欠伸、サイクルを回すための怠けるです。
選出率1位(83.5%)
道具:たべのこし
特性:すなかき
性格:しんちょう
実数値:213(220)-155-80-c-128(252)-113(36)
技構成:じしん/アイアンヘッド/どくどく/つのドリル
~調整~
S:準速60族抜き、砂下で準速スカーフサザンドラ抜き
HD:なるべく高く
HD残飯砂かきドリュウズ。ポリゴン2でも受けが怪しいカプ・テテフ意識と電気の一貫切りがカバルドンだけでは不安なため採用。優秀な耐性により有利な相手には多くの繰り出しが期待できるため回復ソースに食べ残しを持たせました。一部の受けを担いつつ毒やドリルで崩していきます。
特性を砂かきにすることで受けに加え、潰しや通しエースとしての役割を持たせています。上を取っていることで受け出しできる状況も多く攻防共に役に立ちました。また、典型的な砂の並び となるためパーティ単位で重いポケモンの選出抑制も狙っています( etc. / 選出する人は一定数いるため気休め程度)。
技構成は役割対象に撃つ一致打点の地震とアイアンヘッド、耐久やサイクルを崩す毒とドリルです。
選出率2位(62.9%)
道具:ボーマンダナイト
特性:いかく→スカイスキン
性格:ようき
実数値:170-197(252)-150-c-111(4)-189(252) ※メガ後
技構成:すてみタックル/じしん/りゅうのまい/はねやすめ
最速ASメガボーマンダ。主に受けづらいポケモンの潰しとして採用。受けづらく高速なポケモン を意識し最速捨て身型としました。低火力の物理には受けとして機能し、受け回す中で龍舞による明確な勝ち筋となれます。1メガ構築の割に選出率こそ控えめですが、受け切れない際に活躍し並びの圧力も込みで欠かせない存在だったと思います。
技構成はメインウェポンの捨て身、補完の地震、サイクル下で通していく龍舞、サイクルと捨て身反動の体力管理のための羽休めです。
選出率6位(27.8%)
道具:どくどくだま
特性:ポイズンヒール
性格:わんぱく
実数値:163(220)-151(4)-144(244)-c-82(12)-94(28)
技構成:きあいパンチ/きのこのほうし/まもる/みがわり
【S8-2000達成】ボリュッキュキノポリンガー改 - 底なし沼
上記の記事を参考にしたHBポイヒキノガッサ。物理水や受けづらいクチート軸に強く相手の状態異常展開の対策として採用。構築的に の被選出率が高く何度でも後出しできる点が相性が良いです。ポイヒによる回復込みでかなりの耐久があり受けの分散としても機能しました。強力な嵌め性能を持っているため受け選出に組み込むと勝ち筋を捉えやすいです。
他のポケモンで毒を刺しておくことでまもみがにより身代わりを残して突破できるケースも多くフィールドや砂のターン管理も可能、後攻胞子によるサイクル性能の高さ、緊急時には起点作成役にもなれ、マークの薄い相手は一方的に嵌めていける等噛み合う点が多い上で単体性能も高い非常に強力なポケモンでした。
選出率3位(52.6%)
⑥カプ・コケコ
道具:デンキZ
特性:エレキメイカー
性格:ようき
実数値:175(236)-136(4)-108(20)-c-122(212)-170(36)
技構成:ワイルドボルト/とんぼがえり/どくどく/はねやすめ
~調整~
H:16n-1
HB:4振りテッカグヤのヘビーボンバーを高乱数2耐え
HD:砂ダメ1回 + 特化レヒレのZハイドロポンプ確定耐え
S:ガブリアス抜き
A:端数
HD毒羽電気Zカプ・コケコ。特殊水や耐久ポケモンが重くここまでの並びがジャラランガで崩壊しているため採用。特殊水にはポリゴン2が崩されることも多く並び的にも呼びやすいためより厚くするためにHD振り羽採用で、瞑想に繰り出しても安心できるよう物理型としました。特にカプ・レヒレに後投げするとフィールドを奪え、比較的一貫性の高い毒で崩していけるのが強力です。持ち物としては余っていたこともあり、厄介なポケモンを無理やり誤魔化せる電気Zとしました。耐久値から低火力だと見積もられやすく数サイクル回すとZが通りやすいです。
上から攻撃したい相手はパーティ単位で苦にならないと判断しSを落として耐久に回しました。一部の麻痺撒き に下から蜻蛉ができるようになり立ち回り易くなります。
技構成は一致打点のワイルドボルト、サイクルにおける削りの蜻蛉、耐久やサイクル崩しの毒々、回復ソースの羽休めです。
選出率5位(34.0%)
【選出】
受け主体のパーティなので全て相手を見て選出を決めます。受け切れそうであれば選出は簡単ですがそうでない場合も多いです。その場合は
・ の誰かを通すプランを考える
・序盤に崩しを行い残りを受け切る
・経験的に切るポケモンを決め打ちし受け切る
上から優先的にできそうな方法を考えて選出しました。
【重いポケモン】
・マンムー
ポリゴン2に受けを一任しているため崩し指向の型が厳しいです。出された場合1.5体程度持って行かれその後の勝負となってしまいます。マッチング数的に切り気味でした。
・霊獣ボルトロス
気合い玉があると厳しいです。ボーマンダ圏内に入れて処理が楽ですが型が多く毎回ボーマンダを出せないのが難点です。搭載率と命中率の観点及び元々受けづらいポケモンであることから対策は甘めにしました。
・エアームド
ドリュウズを砂かきにしている弊害です。不意の物理コケコ、ポイヒガッサであっても対応できる受けポケモンと組んでいる場合厳しいです。それでもドリュウズを砂かきで使用したのはマッチング数的に砂かきのメリットを重視したからです。S11終盤にはキノガッサで厳しいブレイブバード持ちとマッチングすることが多くなったため今後も増えるなら改善すべきです。
・ナットレイ
鈍いがあると厳しいです。鈍いを考慮した場合ドリュウズのドリルでしか突破ができず選出が歪み、鈍いが無くても突破が難しくなるのが難点です。 とを両選出できない場合に鈍いを切るかドリルを当てに行くかの判断が重要です。
・グライオン
この構築における最大の欠陥だったように感じています。ギロチンがある場合が厳しいのですがマッチング数的に切れない上に、 が呼んでしまいます。キノガッサを絡めお祈りしながら地震やギロチンのppを枯らしにいくか、サイクルになる場合ドリュウズのドリルで撃ち合う等しかありません。改善すべきですが間に合いませんでした。
はボーマンダの構成を変えれば、ある程度綺麗に対応できそうな気もします(変更による弊害は分かりません)。
【結果】
この構築での最高・最終レートは2066になりました。今期は最高レートを更新できたこと、何より自身が5シーズンの間壁に感じていた2050を超え更にそこから1勝することができたことで大満足の結果です。最終100位以内が見えていて、到達したのが最終日で疲れ切っていたことから保存という形を取りました。それが功を奏し最終73位になることができました!
これまでのシーズンで2000から2050まで上げるのにとても苦労し、ここからさらに50上げた2100がどれほど困難であるかを実感しました。しかしこれで2100を目指すと言えるスタートラインには立てたと感じているので、ここで保存したことを後悔しないためにも来シーズン以降も全力で頑張ります。
最後に対戦してくださった方々、ありがとうございました。